2017-5-14 クルミドコーヒー 朝モヤ(哲学カフェ)メモ
朝モヤとは、西国分寺のカフェ「クルミドコーヒー」にて、毎月2~3回の頻度で開催される対話イベントのこと。毎回、その日に決めた1つの問い(テーマ)について、参加者全員で話し合っていく会です。いわゆる哲学カフェのひとつですが、哲学~って感じじゃなくて、わりと気軽に参加できます。予約不要なのも魅力的。朝モヤに興味が無くても、クルミドコーヒーというカフェ自体が強烈に良いカフェなので、行ってみるといいかもしれません(食べログのカフェ部門で1位になったこともあるとのこと)。
※詳細は前回のメモやクルミドコーヒーのブログ等をご参照ください。
2017-4-30 クルミドコーヒー朝モヤ(哲学カフェ)メモ - 雑記
今回の参加者は19名(男女比は13:6)
出された問いは以下の16個。
・死ぬってどういうことなのか
・なんのために働いているのか
・笑いってどういうときに起きるのか
・誕生日ってなんでめでたいのか
・時として自由が人を不幸にしていないか
・嫉妬ってなんだろう
・公的に言っていい、やっていい範囲ってどこまでなんだろう
・タブーってありますか
・新しいモノ、コトって、必ずしも良いことなのか
・「あなたの夢はなんですか?」って聞かれたとき、あなたはどう感じますか
・人と比べない生き方、できてますか
・現代も迷信は必要でしょうか
・目に見えないものの価値を本質的なものだと思いますか
・そもそもなんでタブーが生まれたのか
・タブーってなんですか
・資本主義は終わってると考えるかどうか
このうちテーマに選ばれたのは
・タブーってなんですか
僕は「タブーってありますか」という問いを挙げた。その後、タブーから連想した問いをほかの方々も出していく流れになり、結果、議論の入口としては「タブーってなんですか」という形にするのがよさそうということになった。
僕がタブーについて話したいなと思ったのは、これとは別の哲学カフェの主催者が「政治的なテーマと宗教的なテーマは扱わないようにしている」と言ってたのを聞き、「こんな非日常な場にもタブーがあるのかよ。じゃあ政治や宗教はどこで話せばいいんだよ」と思ったのがきっかけ。そこに共感してもらえたのかどうかはわからないが、かなりたくさんの人が「タブー」という言葉を拾ってた。みんな「タブー」ってめっちゃ言ってたし、言っちゃいけないこともいっぱい言ってた。タブーは人気がある。
議論の中身について書くと、その場の発言のニュアンスを削いでしまう可能性が高いので省略します。肝心なのはそこじゃないかと思われるかもしれませんが、クルミドコーヒーの創業者で朝モヤの発案者であられる影山知明さんが言うには、「問題は、問いを立てた段階で半分解けている」とのこと。さらに「問いの形にさえすれば、いつでも持ち歩いて考えられる」。うまいこといいます。皆さんも参加して、別に問題とも思っていなかった問題を持ち帰りませんか。効率、実用性、利害、評価、付き合いといったものとは無縁の世界も楽しいものです(無縁は言い過ぎで、ちょっとはありますが)。