哲学カフェと経済と寝言とポジティブ野郎

・今日はクルミドコーヒーの哲学カフェ「朝モヤ」に参加した。参加者の中にこのブログを見たのがきっかけで来てた人がいて嬉しかった。このブログで哲学カフェを推す記事を書くたびに妄想してた(けど起こらなかったのであきらめていた)出来事だっただけに、嬉しくてデレついてしまった。実は前回は「さすがに行きすぎかな……」という遠慮(と若干の多忙)により参加しなかったけど、もうそういう「行こうと思えば行けるのにあえて行かないでおく」なんてのはやめよう、今日のような出来事のすべてに居合わせたろう、と思った。来週もあるので、行こうと思えば行ける人は行ってみてください。

・最近「経済」という言葉がよく頭にひっかかる。多分、それがめちゃくちゃ大事なことなのにもかかわらず自分がそれについてほぼ何も理解していないことをようやく自覚してきたからだろう。二宮尊徳の言葉に「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」とあるように、たとえば最近始めた「面白会」なんかは、社会的には「寝言」と言われても全く反論できないことになる(経済に組み込まれる気配を全く感じさせないから)。というわけで、ものすごく短絡的な思考にはなるけど、宇沢弘文『人間の経済』を買った。「そういうことじゃない」という気持ちもあるけど、最近は短絡的に行動するのが自分の中で流行っている。今のところそんなに悪いことは起こっていない。

・上で紹介した『人間の経済』、実際は自発的に購入したわけではない。最初に触れた、ブログきっかけで朝モヤに来てた人と話していたとき、なんかの流れの中で「こういう本がある」とポロっと言ったところ、その御方がすぐにネットで検索して、「買いました」と言い、「え!?」となり、「紹介した当の自分はまだ手にとったこともないのに……」と恥じ、少なくとも手にとるくらいはしておこうと思ってそのあと本屋に行き、あり、パラパラめくってると、「君! 君は経済、経済というが、つまり人間の心が大事だと、そう言いたいのだね」という全くわけがわからないが凄みと深みに溢れた言葉が目に入り、気が付いたら購入していたという経緯だった。しかしこういう経緯も面白いな~と思ったのと、やはりその御方の手や足の軽さ(新宿から西国分寺まで自転車で来ていた)に嬉しくなったのと、いろいろ良かったな。俺はポジティブ野郎の素質がある。