夏の良かった感じ2つ

小学生の頃、風呂を出て居間に行くと家族がだいたい起きていてオリンピックの中継だかサッカーの国際試合だかを見ているあの感じが好きだった。父親はなんかしら飲んでて、母親はうちわで自分の上半身をめちゃくちゃあおいでて、クーラーもちゃんとガンガンに効かせてて。あれ?いつもはこの時間だと寝るのを急かされるのにな?時計のほうを見ないようにしてるな?などと思ったり察したりしながら、スローモーションの外人とかが映るテレビを一緒に黙々と見るあの感じ、良かったな。

小学校の夏休み、家にいたら暇になって、なんとなく友達の家の前に行ってみたら自転車がいっぱいとまってるあの感じも良かった。約束なしで行くんでちょっとダメ元の恐る恐るだったのが一気に明るくなるあの感じ。考えてみれば自分だけ誘われてないという解釈も成り立つので、そういう思考回路ができていない純朴な脳が必要だけど。でもあの自転車の群れと、しかもその中にめちゃ面白いあいつの自転車もあるという事実と、インターホンを押す前に2階の窓から気付かれて「入って~」と迎え入れられるあの感じと、最高だったな。

夏の良い感じを探したり想像したりすると小学生がよく出てくる。言うまでもないけど、夏と小学生の相性が抜群なんだろうな。